船上ウェディングとは、クルーズ船の上で結婚式を挙げることであり、クルーズウェディングと呼ばれることもあります。結婚式のスタイルは船長が神父や牧師の代わりを務める船長式のほか、招待客が結婚の証人となる人前式も人気です。航海日誌への記帳ができる船もあります。
船上ウェディングに限らず、挙式後は写真撮影が行われるのが一般的です。いわゆる婚礼写真と呼ばれる新郎新婦のみの写真、親族や参列者との記念撮影です。船上ウェディングであれば、停泊する船や海を背景にそこでしか撮影できない写真を撮ることができます。
挙式の後、クルージングしながら披露宴を行うこともできます。その点が、船上ウェディング最大のメリットであると言えるでしょう。
船上ウェディングのメリット
メリットはクルージングが楽しめることや、船長式の挙式スタイルだけではありません。現在でも、船上での結婚式は珍しいため、結婚式慣れしたゲストにも満足してもらえる特別感があります。
クルージングしながら、ベイエリアの素敵な景色を満喫できることも魅力の一つです。遠方から来てくれた親族や友人に、観光客気分を味わってもらえます。
開放的なデッキの上で、船上ならではの演出が楽しめることもメリットのひとつです。クルーズ船を貸切るプランなら、さらに自由度は高くなります。船上での結婚式を考えているカップルは、どんな演出があるのか、プランナーに相談してみましょう。
レストランシップと呼ばれる、船内にキッチンがあるタイプの船では、クルーズしながらおいしい料理を味わえることもメリットです。
船上ウェディングの注意点
船上で挙式・披露宴を行うことから、一般的な注意点に加えて特別に気をつけたいポイントがあります。まず、デッキでの挙式や演出は、天候に左右されます。雨天の場合でも出航や挙式披露宴自体は可能ですが、デッキでの挙式や演出などは、難しいケースも出てきます。天候によっては航行ルートが変更になったり、台風などの場合は出航できなかったりすることも考えられます。これらの場合の対応についても、事前に確認しておくことが大切です。
冷暖房が完備された式場と異なり、デッキの上は暑さや寒さの影響も受けやすいため、台風シーズンや真夏、冬期を避けたり、防寒対策のある船を選ぶなどの工夫も必要になります。
大型のクルーズ船は揺れが少なく、船酔いの心配はほとんどありませんが、念のため、船酔い対策や酔ってしまったときの対応についても確認しておきましょう。